ローストを愉しむ
まず、音。
焙煎を始めると、豆がパチパチと、とても楽しい音がします。
焙煎によりコーヒー豆から発生する炭酸ガスの化学反応によって
豆が耐えられなくなり“裂ける”現象が「ハゼ」と呼ばれているものです。
生豆には10%前後の水分が含まれており、最初のハゼはこの水分が
なくなることで発生しますので、大きなバチンという音が鳴ります。
焙煎の工程で、この水分は限りなくゼロに近づいてきます。
音の違いは、熱量(カロリー)の与え方や豆の特性などで変わります。
更に焙煎を進めると、2回目のハゼが始まります。
この時は、ピチピチと小さめの音で、細かく連続して音が発生します。
このハゼの現象を「カラメル化」といいます。
コーヒー豆の香ばしい香りは、豆に含まれる糖類が、熱を加えることにより
カラメル化が起きることによって得られ、風味をもつ現象のことです。
コーヒーの黒さは、決して「焦げ」ではないので、
火に当てすぎて「炭」にしてしまわないように!
火加減は200〜250度、焙煎時間は約7〜15分ほどですが
品種やプロセス、ローストをする場所の天気や湿度
それからお好みによって、大きな違いが生まれます。
お気に入りのマイローストをぜひ発見してみてください。
ローストの段階は8段階あると言われています。
浅煎りは飲料は難しく、私たちが楽しめるのは中炒りからになります。
アメリカンはミディアム
喫茶店などで楽しまれるレギュラーコーヒーは
ハイローストが多く標準的な炒り方であるシティは
コーヒー自体が鮮やかなブラウンですのでおしゃれな喫茶店や
コーヒーカップのサンプルとしてはこの焙煎まで仕上げます。
夏の季節はアイスコーヒーですね!
アイスコーヒー用の豆の焙煎はフルシティの段階まで炒ります。
炭焼きコーヒーもこのタイプが多いので、
ホテルなどはこれを使うことが多いですね!
強い苦味と独特の香りが楽しめるのはフレンチ、
ウィンナーコーヒーやヨーロピアンスタイルはこの炒り方です。
最も黒い状態がイタリアンロースト。濃厚な味わいで強い苦味が特徴です。
エスプレッソやカプチーノはこれになります。
目標の焙煎レベルまで仕上がったらすぐに冷却を!
網やロースターに入れたままにすると、網やロースターの温度や
ローストした豆が放つ熱で焙煎が進んでしまいます。
出来上がったら24時間ほどおくと、最高に美味しいコーヒーを
召し上がれますがキャンプなどでしたら、4時間は最低寝かせワイルドさも
備わったコーヒーもお試しください。